泡沫

 ――ひどく懐かしい夢を見ていた。


 遠い入日を追いかけるように、歩いていた。
 遠出からの帰り道。
 先を行く背中に置いていかれないように、必死に足を動かして――肉刺が出来ても、食い込んだ草鞋に、足指が擦り剥けても、絶対に弱音を吐くまいと唇をかみ締めた、幼い己。
 ふと振り返り、血に濡れた足に気づいて、舌打ちしながら、それでも足を止めて気遣ってくれた人と――慌てて背に負ってくれた人と。
 実父の記憶を持たない彼にとって、父のようでも、兄のようでもあった二人。
 ずっと三人で、ともにあるのだと疑いもしなかった頃の――。



 微睡みから目覚めて、最初に目に入ったひとを、だから、総司は夢の続きかと思った。
 寝入っていた彼の枕辺に、胡坐座をかいていたのは土方歳三
 七つばかり年上の、世話焼きの癖に意地悪ぶった、兄貴のようなひとは、新撰組の鬼の副長として、今ごろ隊を率いているとばかり思っていたのに。
 薄く笑みかければ、土方はわずかに目を細めて、その指を総司の頬に伸ばした。
 少し折り曲げた指の背で、つつくように、そっと撫でられれば、なんともこそばゆい。
「――くすぐってェや……」
 そう、喉を掠れた声が通って、ようやく、総司はそれが夢でなく、実物の土方だと悟った。
「ああ……帰ってたんですか……」
 いくら吸っても逃げていくような息のせいで、言葉をつむぐにも少々の難を感じた。
 それをおして、身を起こそうと試みれば、
「寝てろ」
 と、そっけなく返される。
 ぶっきらぼうな口調はいつものままであったが、それにしては声が硬かった。
 総司は、目を細めて土方を見た。
 彼は、どこか居たたまれなさそうに、そっと視線を総司から外した。
 病に蝕まれた身に対する、憐憫の情からくるものだけではあるまい。
 なにか芳しくないことがあるのだ――そして、それを総司に決して聞いてほしくはないのだろう。
 気にならない訳はなかったが、総司は、ただ黙って息を吐いた。
 こんなときに、無理強いに聞き出すのは無駄なのだ。土方は、絶対に口を開くまい。
 幾らかの沈黙の後、ふと引き戸が開き、顔を覗かせたのは、市村鉄之助だった。
 先ごろ土方付きの小姓となったこの少年は、総司にも、大層なついてくれている。
「お茶が入りました――あ、沖田さん、目が覚めたんですね!」
 総司を見るなり、鉄之助は、元から大きな目をさらに見開いた。
 その様子に、総司は唇をほころばせる。まるで子犬のような様子を、いつでも好もしいと思っていた。
「ああ――市村君も。来てたなら、起こしてくれて良かったのに」
 言ってやれば、困ったように土方へ投げられる眼差し。
「俺の寝顔見てるなんて悪趣味を、この人に許しちゃ駄目ですよ」
 言った途端に、
「おう、気楽な顔して寝てやがったぜ」
 ぽんと返る憎まれ口。
「――ほら、こんなんなんだから」
 フンと鼻を鳴らせば、鉄之助は顔をくしゃくしゃにして笑った。
 この子供は、どうしたわけか、彼と土方の、こんな他愛ないやり取りを随分と好むのだった。
「……そう云うときはね、土方さん、親切なひとなら、起こしてやるもんでしょうに」
「俺ァ鬼だからな。鬼が親切なわきゃぁなかろうよ」
「御伽噺のなかにゃ、親切な鬼もいますがねェ?」
「親切な鬼なんざ、新撰組副長にはなれねぇぜ」
 唇を歪めて、あえて悪党面を拵えるのを、視線の先で笑い飛ばす。
「おや、そりゃぁまた、随分としょうもない鬼もあったもんでェ」
「やかましいわ!」
 病人の枕辺には似合わない怒声に、総司はとうとう声をあげて笑った。
 息苦しさはあったが、気分は悪くなかった。
 そっと息を整えて。
「――市村君、厨にね、この間戴いた見舞いの品があるから、持ってきてくれるかな」
 視線の先の少年に笑いかける。
「婆さんが、そこにいるはずだから、訊いてくれればわかるよ。とても美味しかったから……君や、土方さんにも、食べさせてあげたくってね」
 取って置いたんだ――そんな風に告げてやれば、子犬のような目が見開かれ、それから、「ハイ」と素直な返事が返る。
 鉄之助の背中を見送りながら、
「菓子か」
 呟く土方に、総司は片眉を大きく上げた。
「大層な品ですぜ」
 いぶかしむ様子に、見れば分かると、喉の奥で笑う。
「――ふぅん?」
「本当に、先生とあんたのお陰ですよ……」
 先生――と、総司が近藤のことを告げた瞬間、土方は視線を揺らした。
 その動揺を見逃すはずもなく、総司は不安に思う。
 局長の身に何事かあったのか――けれど、問いかける間を与えず、土方は、その顔に、いつもの意地の悪そうな笑みを貼り付けてみせた。
「随分殊勝なことを言いやがる」
「――……俺はいつだって殊勝じゃねェですかい」
 何も聞けぬまま、総司は小さく苦笑した。
 隊内から「我侭放題」と陰口を叩かれるほど奔放に振舞うかたわら、隊命に背いたことなど一度たりともありはしなかった。
 近藤の――そして土方の振るう、一振りの刀であり続けたはずだ。
 今ですら、土方を問い詰めたい己の心をとどめる程に。
 総司の視線の先、土方はわずかに目を伏せ、そしてまた総司に指先を伸ばした。
 解れた毛の先を、そっと撫で付けるその動きに、小さく息を吐き出す。
 まだ幼かった頃も、この人は、こんな風に総司に触れた。
 意地っ張りの青年が、七つも年下の子供に礼や謝罪を言い出せずに、言葉の代わりに、それと知らしめるような仕草で。
 ――なんも、変わっちゃいねェのになァ……。
 こんなにも変わらないものがあるというのに――けれど変わりゆくものは、あまりにも大きすぎて。
 時は流れ、世は止めようもなく動いていく――濁流にもがくように、誰もが必死で。
 土方は、その最も流れの激しい中を往くのだろう。
 決して流されまいと――その力になりたくとも、己は癒えぬ病を抱き、朽ちかけた身を晒すばかりで。
 ――侭ならない。
 どうして、あの多摩の片田舎で、剣を振っていたままでいられなかったのか。
 あるいは、あの京の都で、血を流しながらも、仲間と呼び合う者と過ごせた時のまま。
 戻りたい日々は遠すぎて、どうあっても届くものでは無いというのに、記憶ばかりが鮮やか過ぎて。
 目を細めて土方を見れば、同じ事を思うのか、その奥歯をギリリとかみ締めるよう。
 沈黙が落ちる中、縁を戻りくる軽い足音。
 ひとつ息を落として、土方がそっと指を引く。
 どこか張り詰めた空気が緩み、そして、障子戸がカラリとひかれた。


「沖田さん、これ……」
「そう。それですよ」
 綺麗な紙箱を、さも大事そうに抱える鉄之助に笑いかけて、手で差し招く。
「何だか、知らない方からの戴きものなんですけど――土方さんが、いろいろ頭を下げてくれた先の方かららしいんですよ。すごいお菓子だから、是非とも食べさせてあげようと思いましてね」
 箱さえ物珍しいのか、じっと見つめる様子が、また総司を笑わせた。
「開けてごらん」
 促せば、許可を求めるように土方を見上げ、苦笑を貰ったところで、ようやく蓋に手をかける。
「うわぁ……っ」
 思わずといった風に零れる声。
 土方も興味をそそられてか、その箱の中身を覗き込み――こちらは気難しげに眉を寄せた。
 薄紅と緑、そして白の三色――指で触れればホロホロと崩れてゆきそうな、けれど存外にしっかりしたそれは、口に入れれば儚く溶ける――澄んだ甘さを舌に残して。
 初めて目にしたときには、総司も驚いた――こんな、お大名の口に入るような、大層な菓子など、これまで口にしたことは勿論、見た事だってなかったのだから。
 指に摘んだ菓子に眉を寄せて、土方がジロリと総司を見る。
「総司、これァ……」
「食べてみると良いですよ。すごく美味しいから」
 続く言葉を遮って、総司は、まだ手に取るのを躊躇う鉄之助を促し、自らも残るひとつを指先に摘んだ。
 そのまま口にすれば咽るからと、いったん砕いて欠片を舌先に乗せれば、ほんのりと幸せな甘さが、気持ちまで和ませるようだ。
 それなのに、土方は、折角の菓子にますます眉間の皺を深くする。
「あれ、美味しくないですか、土方さん」
「――いや……」
 聞いてやれば一応否定が返るものの、馬鹿げて真剣な土方の面持ちに、鉄之助までが訝しむ様子だった。
「総司、この菓子、誰の見舞いだって云った?」
 土方の問いに、総司は「さぁ」と返す。
「……聞いたことのない名前だったんで、忘れちまいましたよ」
 それが偽名であるのが明白なら、覚えている価値は無い。
 ただ、随分とご大層なところからの下さりものだと、苦笑ばかりが浮かんで消える。
「婆さんが持ってきてくれたんですがね。あんたや近藤さんが、一生懸命頭を下げた人あたりからだろうって……」
 どこで、どんな頭を下げたものやら。
 こんな明日をも知れない病人ひとりに、過分な骨を折ってくれるものだと、有難くもあり、返せぬと知るばかりの恩を思えば、心苦しさから、どこか恨めしくさえ思えてしまう。
 幾ばかりか苦くなる総司の声に、けれど、土方は視線を空に逃したままだ。
「土方さん?」
「……なるほどな」
 何がしか合点がいったと、土方が、ひとつ苦笑い。
「心当たりがあるんですかい?」
 探る眼差しを向けてやれば、ただ軽く肩をすくめた。
「あァ……まァ、勝さんの絡みってぇやつさ」
 転がり出たその名前に、総司は小さく笑う。
「――あァ。勝さん、お元気ですかねェ」
 幕府のお偉いさんとは、到底思えないような、べらんめぃ口調で話す人。
 総司が始めて彼を見たとき、地獄の閻魔もかくやと思える程、不機嫌そうに顔を顰めていた癖に、暫く話すうちに、膝を打って笑い出した。
 随分と年嵩のくせに、子供じみた目をしていた。 
 思い出して、懐かしく思う――それほど昔の話でもないというのに。
 土方が小さく笑った。
「元気だったさ。その、勝さん絡みで、忙しくなりそうだ。――総司」
「はい」
 呼ばれて答えれば、土方は、その顔から笑みを消し去っていた。
「俺たちは、会津へ行く」
 告げられる声は、ひどく硬いものだった。
会津にゃ、もう斉藤が行ってるはずだ。俺たちは、それを追って発つ。しばらく、江戸にゃ戻れねぇだろう――だから」
 言葉が途切れる。
 その先を続けられずにいる土方を、総司はじっと見上げた。
 総司を残し、江戸を発つことを、この期に及んで逡巡するらしき男を。
 呆れたようにため息をつき、それから、総司は笑いかけた。
 鬼と呼ばれながらも、この、どうしようもなく深い情をもつ男が、これ以上迷わずともすむように。
「何度も云ってるじゃねェですかい、土方さん。あんたァ、思う方へ行っていいんですよ」
 そう、なんども繰り返し告げてやったのだ――この男の足が止まろうとするたびに。
 何もかも己一人で背負おうとして、動けなくなる男の背を蹴り飛ばすように。
「あんたがしたいようにすりゃァ、いいんです」
 まっすぐに目をみて告げれば、土方の瞳の奥で、わずかばかりに光が揺れる。
「――近藤さんのことは、必ず俺がどうにかする」
 ボソリと落とす言葉からは、局長の身に何がしか起こったことが知れた。けれど、総司はその先を問い詰めようとは思わなかった。
 土方が、なんとかすると約束しているのであれば――その約束を違うようなことはするまいと信じているから。
 微笑を深めれば、土方の瞳に揺れる光が大きくなる。
「だから……おめぇも、はやく身体を治して、追いかけてくるんだぞ」
 そして、そんな無茶を、この口は紡ぐのだ。
 総司は苦笑した。
 後どれほど生きれるか知れない――もしかしたら、明日すら無いかも知れない身に、その言葉は酷なものでしかなかったが。
 けれど、籠められる祈りに嘘は無いのだ。
 死ぬなと――生きていろと、これほど強く願われる身は、幸福に違いあるまい。
 遣される眼差しを真っ向に受けて、
「……ええ、治ったら、必ず追っかけて行きますよ」
 背を伸ばし、胸を張るように、答える。
 この言葉にも、嘘は無い。
「だから、それまで討たれたりとかしねェで下さいよ?」
 少し揶揄うように言ってやれば、
「馬ァ鹿、俺がそうそうやられるかよ」
 いつもながらに返される仏頂面。
「ありそうだから、云ってるんじゃねェですかい――あんた、案外抜けてんですからねェ」
 言い募る先で、顰められた顔が、それ以上に歪められた。
 瞳に揺れていた光が、頬を伝って、顎を離れた。
 総司の横たわる床に、雨粒よりも、小さな染み。そっとなぞれば、指の先が湿った。
「――ほらほら、泣かねェで……子供じゃあねェんですから」
 鬼と呼ばれた男が、奥歯をかみ締めたまま、小さく肩を震わせている。
「誰が泣くか!」
 怒鳴る声さえもが震えて。
 胡坐座の膝に固く握り締められた土方の手に、総司はそっと手を伸ばした。
 あやすように、宥めるように撫でさすって。
「……大丈夫ですよ、大丈夫ですから……」
 微笑みながらも、胸中には苦い思いが満ちる。
 他に何か、かけてやれる言葉があれば良かったのに。
 共にいくと――隣で戦ってやると、そう告げられたらどれほどに良かっただろう。
 こんなに丸まった背を、しゃんとしろと蹴り飛ばしてやれたなら。
 俯いてねぇで、前を見ろと怒鳴り飛ばしてやれたなら。
 ――あんたァ、一人で往くんだ……。
 修羅の巷を――動乱の世を、その足で歩んでいかねばならないのだ。
 どこまでとも知れない道を。
 己が、もう共に歩むことは出来ないその道を。
 口惜しさに、腹の底が灼けるような心地がする。
 俯く土方の背後で、鉄之助も頬を濡らしていた。途方にくれた眼差しで、総司と土方を見つめている。
 総司は、込み上げるものを、けっして零すまいと堪えた。
 病み――朽ちるばかりの身であっても、ここで崩れる姿だけは見せてなるものかと。
 いままで撫でていた土方の拳を、渾身の力を絞って掴み取る。
 何事かと顔を向ける土方の視線に噛み付くように。
「あんた――いつまでベソかいてる気でさぁ?」
 笑みながらも、睨み付け――白刃を突きつける気迫で――囁けば、土方の眼が大きく見開かれた。
「情けねェったら。可愛い小姓の目の前で、横っ面張られたいんですかぃ?」
 そうすりゃ、嫌でも気合がはいるってもんでしょうが――。
 叩くのは、憎まれ口。
 負けん気の激しい土方だ――挑発は、生来の気性に火種をくべてやるようなもの。生半な慰めよりも、よほど気を奮い立たすに役に立つ。
 ニヤリと唇を歪めれば、案の定、見交わす瞳が、少しづつ晴れていった。
「――抜かせ」
「は――」
 短く笑って、掴んだ手を突っ返そうとして――けれど、土方の手は総司を追い、いま一度、固く握り締められた。
 総司は苦笑して、すこし眼差しを和らげる。
 互いに、剣を振るってきた者の掌だった――業の深い――血に濡れるのを厭わずにいた――それなのに、いまだ相手を案じる心を失わずにあるのが、どうにも滑稽で、悲しくもあり、可笑しくもあり。
 あるいは、いとしいと言う情であるのかも知れなかった。
 一本一本、指を緩めるようにして、土方は、彼の手を。そっと床へと戻す。
「――そろそろ行くぜ」
 その声には、日ごろの鋭さが戻っていた。
「近藤さんのことは、俺が必ず何とかする。おめぇは安んじて、治ることに専念しろよ」 
「……はい」
 総司は笑った。
 しゃんと背筋を伸ばした土方の姿に、どうやら、何とか喝を入れられたものだと安堵して。
 ようやく立ち上がる土方の背後から、
「――沖田さん!」
 今度は鉄之助の、どこか悲鳴めいた呼び声が響いた。
「必ず、治ってくださいよ! でないと、俺――あなたのこと、許しませんからね!」
 睨むように見据えてくる大きな眼は、まだ濡れている。いまだ幼さを残す拳を握り締めて。青ざめた顔をして。
 脅えているのだ――この別れを前にして、この子供は。
 思わず苦笑が零れた。
 まだ、こちらにも檄を飛ばす必要があったのか。
「それはこっちの云うことですよ、市村君」
 視線を合わせて、総司は眼差しを強くする。
「俺が追いつく前に、この人の身に何かあったら、覚悟しておいてくださいね?」
 にっこりと微笑みながらも、声に鋭さを潜ませてやった。
 かつて、勤王志士達を――あるいは隊士達すらも震え上がらせた声音に、けれど涙をたたえた瞳は、欠片も怯まずに総司を見返す。
「そんなこと、生命に代えてもさせやしませんよ!」
 心底から、そう誓っているのだと、声にも眼差しにも滲んでいた。
 総司は、そっと目を細める。
 この少年は、まっすぐに土方に付いて行くのだろう。
 ともに歩めるその足を、羨まぬわけもないのだが。
 ――無事を祈るよ。この人が、一人きりにならないように……。
「……必ず、追いついてくださいよ!」
 なおも言葉を募る鉄之助に、総司は静かに微笑みかけた。




 二人が去った部屋の中は、いつにも増して静かに思えた。
 ゴボリと、泥の中から湧き出るような咳に耐え、総司は、床の中で、そっと目を閉じる。
 あれしきの会話ですら、病んだ身には大儀であったのか、指の先が冷え、体中が怠さを訴えていた。
 息は、吸うほどに逃げていく。
 うつらうつらと、重苦しい微睡みが再び始まる。
 目蓋の裏に、また、あの日の茜の空が――。
 多摩の空だ。
 幼い己が追いかける、あの二つの背が、鮮やかによみがえる。
 何度も繰り返し夢に見るのだ。
 あの、遠い記憶の帰り路を、己は未だに望んでいるのか。
 総司が口元に浮かべるべきは苦笑で、けれど、もう、どんな表情も浮かばなかった。
 意識の糸が、深い眠りへと巻き取られるその刹那。


 どこか遠くで、猫の鳴く声が聞こえた気がした――……。


† † † † †


総司視点のお話by沖田番。


上げなくていいと云われたのですが、まぁ、鉄ちゃんのや鬼のと読み較べて戴けると面白いかなーと。
ちなみに、書かれた順番は、この話の出だし→鉄ちゃんの話→この話の第一稿→鬼の話 と云うことになります。
違いやら何やらを愉しんで戴けたら嬉しいですね。


そう云えば。
総司、かっちゃん好きなんだよねェ。沖田番もねェ。
おばぁちゃんは嫌いなんだけどねェ。うちの鬼もねェ。
まぁいいんだけど。


次は鬼の話。
で思ったのですが。
大鳥さんって、実は上司に持つなら、割と良い上司なんじゃ? 軍隊の指揮官としてはともかく、文官の上司としては上々なんじゃないかと、ここ暫く職場で思うところありまくりな私的には思いましたよ。
そうか、やっぱり歩兵奉行になるだけのことはあるんだね。つーか、今大鳥さん上司だったらよかったのかも。直近の上司が大鳥さん――しかし、(悪気なしに)もっと上の上司と揉めてそうだ……始末書いっぱい書いてたりしてね(笑)。
鬼は――No.2が似合いだけど、上と揉めるとやな部下になるな(笑)。
とりあえず、勝さんは、好きだけど無理難題ふっかけてくる上司になりそう――しかも、役員クラス。
って、何の話だよオイ……