足を負傷した副長を、背負って運んだのは島田魁だった。 六尺あまりの大きな背に負われた副長は、何故だかひどく小さく見えた。傷の痛みのせいか、あるいは発熱しているものか、目を閉じてうとうととしているようだった。 鉄之助は、副長の差料を抱えて歩き…
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