「――あ、来た来た」 「先輩、おそいっすーっ!」 待ち合わせの時計の下で、ふたりがこちらへ手を振った。 冬の冴えた空気の中、街路樹にまかれたイルミネーションが、鮮やかに見える。 「悪ぃ、待たせた!」 そう云って駆け寄ると、背の高い後輩は、にっこり…
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