「君、齢を偽っているだろう」 云われて、びくりと身が縮むのを覚えた。 京都、伏見の奉行所のうち。 美濃大垣の家を、兄とともに飛び出して、新撰組の隊士募集に応じたのだが。 「十九には見えん。――幼すぎる」 目の前の床几に坐るひとは、じろりとこちらを…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。